NPO法人文華舎初研修を完うして
令和3年11月20日(土)10時から、三井寺さん唐院横の普段非公開坊へお邪魔をして、一日山伏体験(正式には長等山体験入峯修行)に参加してきました。
NPO法人文華舎初の研修事業に会員他4名の方がご参加下さり、まさかの主催者が日ごろのデブ症(出不精)がたたり、頂上付近の登りで皆から遅れ一瞬行方不明になるというアクシデント(?)もありましたが、研修完了後、皆さま本当に良い経験になったと喜んでいただいたことが本当にうれしかったです。
まずは山伏の格好から入り、「脚絆」(きゃはん)から最後に頭に頭襟(ときん)をつけるまで一時間以上も要しました。そして心得と入峯中に読むお経の読み方を教えていただいて、出立したのはなんと11時50分でした。そして唐院から影向石(ようごうせき)と長等山の地主三尾明神が来臨する岩座にてご真言を唱えお札を大木に打って、いよいよ入山開始です。まずめざすは標高354Mの長等山頂上。ずっと登りで「琴尾谷」「遥拝所」「辻の地蔵」の巡礼場を経て13時15分ごろ、長等山の頂へ。琵琶湖が綺麗だったこととおにぎりが泣けるほど旨かったです。そして記念写真をパチパチとりながら、「五大尊」「麓の地蔵」へと下り、14時10頃に唐土山法明院(三井寺北院、法明律院)」の巡礼場を訪れました。そしてやっと下界を感じる空気の中、「金光院」「新羅三郎義光公墓所」「新羅善神堂」「熊野社」と巡礼し、誰もが知る三井寺さん境内の「閼伽井屋」「金堂」「御法善神堂」「行者堂」から唐院へと巡礼いたしまして 一日山伏体験を15時30分ごろの完えました。
今回は「宗教文化に触れ、心をリフレッシュ」をテーマに開催し、自分を見つめるいい機会つくりの提供を心掛けたところ、山伏の装束をまとうと同時に心洗われ、巡礼中には予想以上に荒れた山、意外に出会うトラッキングの人々、とにかく大きい三井寺さんの山内(境内)、そしれ知られざる三井寺さんの歴史、山岳信仰の歴史に触れ、日常とは全く違う自分を見つめる体験をさせていただくことができ、人生の思い出ページに彩りをそえることができました。
今回先達いただきました三井寺の西坊様、ご参加下さった4名の方々、本当にありがとうございました。またお会いしましょう。
NPO法人文華舎 代表理事 細溝高広