令和6年(2024) 龍

私の自宅のすぐそばに、米原市と長浜市の境で戦国時代の姉川の合戦にも重要拠点として登場する横山という標高300Mぐらいの山があります。別称、臥龍山ともいわれ、上空からみると、本当に龍が伏しているように見えます。北の姉川の方が龍ケ鼻と呼ばれ頭となり、対極の天野川の南の方が尻尾となり、私の住んでいるところはちょうどお腹あたりになります。ゆえに幼少の頃より龍は身近なものでした。そんな龍といえば、水面から飛び出て垂直に天に向かい、昇龍=昇運、運気をぐんぐんUPさせてくれる躍動するイメージがありますが、私にとっての龍は前述のとおりで臥龍、伏せる龍であります。

比叡山延暦寺長寿院の藤波源信大阿闍梨ご揮毫の「盛運」に描かれた伏龍はまさに臥龍であり、この画賛を拝見し、伏龍とは、昇龍の一歩手前、いわば上昇するエネルギーを貯め込みながらあれこれ考える姿、さらにいうと、「盛運」とは、高く昇る運に対して、こつこつと積み重ねて盛る運をいうではないか。どんな華々しいものにも必ず準備というものがあり、阿闍梨様の画賛はそういうものではないかと、生意気ですが私なりに達観させていただいております。

気がつけば、令和もはや六年目。年を取ると一年が早いといわれますが、実感する年齢となりました。さて本年は「辰年」ということで、水面から天に躍り出るような龍もいますが、「さて、どうするか?」と、じっくり考える伏龍に思いをはせています。NPO法人文華舎も暗中模索の日々の中、ようやく昨年後半に一筋の光をみることができました。それはお付き合いを賜っております各作家先生が制作されたオリジナル龍やご作品に触れることができたからです。無力の私にはできることは限られていますが、作家先生の可能性は無限だと思います。昨年は約半年ほとんど営業的な活動をしていませんでしたが、今年は盡(尽)心をもって年始めから頑張りたいと思います。
本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。
 

令和6年1月1日  NPO法人文華舎 代表理事  細溝高広

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