山菜文化、最高!
琵琶湖バレイのある比良山のふもとにあります日ノ出窯の岩崎政雄さん。釉薬のちじれを陶肌にあしらわれる龍爪梅花皮という見事な作品をお作りになる陶芸家さんでいらっしゃいますが、奥様にいわく「彼は縄文人」ということで岩崎政雄さんが最も得意とする山菜料理のご相伴に預かって重要文化財の古民家でもある日ノ出窯さんへ行って参りました。
ふるまっていただいた山菜は、こごみ、クレソン、わらび、こしあぶら、タラの芽、そして山菜に不思議とぴったし合うので添え物として、鮎の天ぷらです。
山菜料理を知っていたつもりでしたが、実際に食してみると段違いの旨さに舌鼓ポンポンポンでした。芳醇とはこういうことか。と、あらためて奥様が縄文人と呼ぶ岩崎政雄シェフの腕前に感激です。








いまの時代、腹を満たすだけなら、コンビニで事足ります。料理というものを文化と考えるなら、一年のうちのほんの短い旬を逃さず、その素材の旨味をいかに活かす調理をするか、どんな器に盛るか、そして誰と食べるか、それを考えるだけでも料理は文化になると思います。
岩崎政雄さんはやさし人です。きっと山菜もすべて採るのではなく一部を採ってまた来年と山菜に語りかけておられるのだろうと、楽しいひとときに岩崎さんの縄文人のような太い眉毛をみながら、思いを寄せていました。
また来年もよろしくお願いします。